Adobe製品の無料オープンソース代替まとめ|Photoshop・Illustrator・Premiere Pro・Acrobatなど7製品【2026年版】

※2026年10月21日時点の情報です。Adobe の料金は Adobe 日本の公式サイトの個人向け料金(税込)で確認しました。各ソフトの最新の状況は、リンク先の OSSMatch の紹介ページと公式サイトで確認してください。

写真を少し直す、チラシを作る、PDF をまとめる、短い動画を編集する。どれも Adobe 製品の得意分野ですが、使う頻度のわりに毎月の料金が重いと感じている人は多いはずです。

この記事では、Adobe の主要7製品について、無料で使えるオープンソースの代わりを一覧にしました。個人で作品を作っている人と、中小企業で資料やチラシを作っている事務の人に向けて、「どれなら置き換えられるか」「どこに注意するか」を整理します。

Adobe の料金はいくら?単体でも月3,280円から

Adobe 日本の個人向けプラン(年間プラン・月々払い、税込)は次のとおりです。

プラン 月額(税込)
Creative Cloud Pro(主要アプリすべて) 9,080円(最初の12か月は6,810円)
Creative Cloud Standard 6,480円
Photoshop・Illustrator・Premiere・InDesign・After Effects(各単体) 3,280円
Acrobat Standard/Acrobat Pro 1,980円/2,530円
フォトプラン(Photoshop+Lightroom) 2,380円
Lightroom 1,480円

単体プラン1つでも年間で約3.9万円、Creative Cloud Pro なら通常価格で年間約10.9万円です。使うのが月に数回なら、無料のソフトで足りないかを一度確かめる価値があります。

Adobe 製品ごとのオープンソース代替一覧

代わりのソフトは大きく2種類あります。10年以上開発が続く定番と、2026年秋に公開されたArtCraft シリーズ(Adobe 製品に近い画面を目指す新しいソフト群)です。いずれも無料で、パソコンにインストールして使います。

Adobe 製品 定番の代わり 新しい代わり(ArtCraft)
Photoshop(画像編集) GIMP(写真・画像の加工)、Krita(イラスト・漫画) PhotoCraft(PSD を扱える)
Lightroom(写真の現像・整理) darktable、RawTherapee LightCraft
Premiere Pro(動画編集) Kdenlive(自動字幕あり)、Shotcut(軽い) FilmCraft(Premiere に近い画面)
Acrobat(PDF) Stirling-PDF、BentoPDF(ブラウザで使う) PdfCraft
Illustrator(図・ロゴ) Inkscape(OSSMatch 未掲載) VectorCraft
InDesign(冊子・チラシの組版) Scribus(OSSMatch 未掲載) DesignCraft
After Effects(動きのある映像) — EffectCraft

製品ごとの一覧と料金の比較は、Photoshop の代替、Premiere Pro の代替、Acrobat の代替などの各ページにまとめています。

定番と ArtCraft、どちらを選ぶ?実機検証で分かったこと

OSSMatch では ArtCraft シリーズを1本ずつ Mac にインストールして試しました。結果を一言でまとめると、基本的な作業はできるが、まだお試し版(alpha)です。

ソフト できたこと 弱いところ
PhotoCraft PSD を開いて直し、Photoshop と同じ形式で保存 CMYK の PSD は色に差が出た
LightCraft 明るさ・色温度の調整、元の写真を壊さない編集 カメラの RAW の色はまだ推定段階
FilmCraft カット編集、日本語テロップ(縦書きも)、MP4 書き出し Premiere のプロジェクトは開けない
PdfCraft 日本語 PDF の閲覧・検索、ページ整理、パスワード付け 日本語の文字の追加はできない
VectorCraft 図形と日本語の文字(縦書きも)、SVG の読み書き .ai は Illustrator の編集データを持たない
DesignCraft 縦組み・禁則、日本語フォントを埋め込んだ PDF 日本語を直接入力できないという報告あり
EffectCraft 日本語の文字アニメを作って MP4 で書き出し After Effects のプロジェクトは開けない

仕事で毎日使うなら、まずは長く使われている定番(GIMP・Krita・darktable・Kdenlive など)が安心です。ArtCraft は Adobe に近い画面で迷いにくいのが強みなので、「Adobe の操作に慣れている人が、無料で試してみる」入り口に向いています。

運営者の視点:複雑な操作をしないなら、十分に代わりになる

運営者自身も、以前は Adobe 製品を使っていました。一通りの代替ソフトを試してみて、自分の使い方なら Adobe の代わりになると確信しています。写真の明るさを整える、画像を切り抜く、短い動画をつなぐ、PDF をまとめるといった作業が中心で、複雑な操作はしないからです。

逆に言えば、プロの現場で Adobe のファイルを取引先とやり取りする人は、まだ置き換えないほうが安全です。上の表のとおり、Adobe のプロジェクトファイルを開けないソフトが多く、色の扱いにも差が残ります。判断の目安は「Adobe のファイルを受け取る・渡す必要があるか」です。

個人クリエイター・中小企業の事務、それぞれのおすすめ

こんな人 まず試すソフト
イラスト・漫画を描く Krita
写真を整えて SNS に載せる darktable(写真が多い)、GIMP(1枚ずつ加工)
YouTube などの動画を編集する Kdenlive(字幕も作る)、Shotcut(軽さ重視)
事務で PDF を結合・分割・ページ整理する PdfCraft(パソコン1台)、Stirling-PDF(社内で共有)
社内向けのチラシ・案内を作る VectorCraft や GIMP で作り、PDF で配る

事務の方は、PDF を見るだけなら無料の Adobe Acrobat Reader で足ります。有料の Acrobat が必要になるのは編集や結合をするときなので、そこだけ無料のソフトに置き換えると効果が大きいです。

乗り換える前に確認したい3つの注意点

  1. ファイル形式:.psd・.ai・.prproj などを相手とやり取りするなら、開ける範囲を先に試す
  2. フォント:Adobe Fonts の書体は契約をやめると使えなくなる。作ったデータが別の書体に置き換わらないか確認する
  3. 解約のタイミング:年間プランは途中解約で費用がかかる場合がある。更新月を確認し、それまでに無料のソフトで同じ作業ができるか試す

いきなり全部を置き換える必要はありません。いちばん使っているソフトを1つ選び、無料のソフトで1か月同じ作業をしてみるのが、失敗しない進め方です。

まとめ:Adobe 代替は「使い方」で選ぶ

Adobe の主要7製品には、どれも無料のオープンソースの代わりがあります。毎日の仕事なら定番、Adobe に近い操作で試したいなら ArtCraft、と使い分けるのがおすすめです。

OSSMatch では、Adobe 製品ごとに代わりのソフトと料金の差をまとめています。Acrobat・Photoshop・Premiere Pro・Lightroom・Illustrator・InDesign・After Effects の各ページから、自分の使い方に合うものを探してみてください。導入で迷ったら、お問い合わせからご相談いただけます。