RustFS
Amazon S3 の代替。MinIO からの移行もうたう、Rust 製・Apache-2.0 の S3 互換オブジェクトストレージ
オープンソース代替:Amazon S3
自分のサーバーで動かすなら:メモリ 1GB 以上の VPS で、月額 588円〜(目安) 導入方法と VPS の比較を見る ↓
- ARM対応
- Docker対応
- SSO対応
- セルフホスト可
- 商用利用可
- 日本語UI
RustFS は、Amazon S3 と同じ API(S3 互換 API)でファイル(オブジェクト)を保存・取得できるオブジェクトストレージです。バックアップの保存先、アプリのファイル置き場、データ分析・AI 用のデータ置き場として、既存の S3 クライアントや SDK の接続先を書き換えて使えます。README によると、バージョン管理、オブジェクトロック(WORM:一定期間削除・上書きできなくする機能)、サーバー側の暗号化、ライフサイクル管理、バケットやサイト単位のレプリケーション、イベント通知、監査ログ、IAM ポリシー、マルチテナントに対応しています。1台で動かす構成のほか、複数台の分散構成(イレイジャーコーディング:データを分割して冗長化し、ディスクの故障に備える方式)も選べます。S3 とどこまで互換があるかは、リポジトリの互換性一覧(S3 compatibility matrix)で公開されています。
Web の管理画面からバケットやユーザーを操作でき、ログインは OIDC によるシングルサインオンにも対応します。FTPS・WebDAV も標準のビルドで使え、SFTP と OpenStack Swift API はビルド時に有効にするオプションです。ライセンスは Apache-2.0 で、AGPL-3.0 の MinIO と違い、ネットワーク経由で提供する場合のソースコード公開義務がありません。MinIO がディスクに保存したデータを直接読む機能(MinIO On-Disk Compatibility)もありますが、README では「プレビュー」とされ、標準のビルドには含まれず、MinIO で暗号化したオブジェクトは読めません。公式の互換性文書では、移行は MinIO から RustFS への一方向とされています。
導入方法は、公式のインストールスクリプト、Docker(docker run の1行、または docker-compose-simple.yml)、Kubernetes 用の Helm チャート、Linux 用の deb・rpm などから選べ、x86_64 と arm64 の両方に対応します。コンテナは UID 10001 の一般ユーザーで動くため、データ用ディレクトリの所有者を合わせる必要があります。管理画面の初期アカウント(rustfsadmin)は必ず変更してください。公式ドキュメントのハードウェアの目安は本番の大規模構成向け(メモリはデータ量に応じて 32GB を基準に計算)で、小規模な構成の最低メモリは公表されていません。v1.0.0 は2026年9月16日に公開され、最新は v1.0.4(10月25日)です。開発元による有料の導入・運用サポート(料金は非公開)はありますが、公式のクラウド版はありません。毎日リセットされる公開デモがあります。
日本語対応
管理画面は別リポジトリ(rustfs/console)で、日本語の翻訳ファイル i18n/locales/ja-JP.json があります(2026-11-01 時点で英語版と同じ 2,315 項目。うち約600項目は英語版と同じ文字列で、製品名などのほか未翻訳の文も含みます。最終更新は2026-10-28)。公式ドキュメントにも日本語版(docs.rustfs.com/ja)があります。本体リポジトリには翻訳ファイルがないため、日本語UIは手動で確認しています。
※ 日本語の翻訳ファイルの有無はリポジトリを自動で確認しています(翻訳の割合は、ファイルの形式によって計測できないため表示していません)。最終確認:2026/11/1
向いている人・向いていない人
向いている
- MinIO がアーカイブされたため、開発が続いている S3 互換ストレージに移りたい
- AGPL ではなく Apache-2.0 のストレージを自社サービスに組み込みたい
- バックアップやアプリのファイル置き場を、S3 の従量課金ではなく自前のサーバーに置きたい
- 管理画面とドキュメントを日本語で使いたい
向いていない
- MinIO のデータをそのままのディスクで引き継ぎたい(直接読む機能はプレビューで標準ビルド外、暗号化済みオブジェクトは読めない)
- 1台構成から始めて、あとで同じ環境のままディスクを増やしたい(1台1ドライブ構成はその場で拡張できず、新しい環境へ S3 経由で移す必要がある)
- S3 のすべての API・機能がそのまま動くことが前提(互換範囲は互換性一覧で要確認)
- ストレージの運用(ディスク障害の対応・バックアップ・更新)を担う人がいない
最近の更新
変更内容の詳細は、各バージョンのリンク先(GitHub のリリースノート)でご確認ください。
導入方法(セルフホスト)
docker-compose.yml
# Copyright 2024 RustFS Team
#
# Licensed under the Apache License, Version 2.0 (the "License");
# you may not use this file except in compliance with the License.
# You may obtain a copy of the License at
#
# http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0
#
# Unless required by applicable law or agreed to in writing, software
# distributed under the License is distributed on an "AS IS" BASIS,
# WITHOUT WARRANTIES OR CONDITIONS OF ANY KIND, either express or implied.
# See the License for the specific language governing permissions and
# limitations under the License.
services:
# RustFS main service
rustfs:
security_opt:
- "no-new-privileges:true"
image: rustfs/rustfs:latest
container_name: rustfs-server
build:
context: .
dockerfile: Dockerfile.source
args:
TARGETPLATFORM: linux/amd64
ports:
- "9000:9000" # S3 API port
- "9001:9001" # Console port
environment:
- RUSTFS_VOLUMES=/data/rustfs{0..3} # Define 4 storage volumes
- RUSTFS_ADDRESS=0.0.0.0:9000
- RUSTFS_CONSOLE_ADDRESS=0.0.0.0:9001
- RUSTFS_CONSOLE_ENABLE=true
- RUSTFS_CONSOLE_CORS_ALLOWED_ORIGINS=*
# SECURITY: these defaults are public and well-known.
# Override via env vars before exposing the listener beyond localhost.
- RUSTFS_ACCESS_KEY=${RUSTFS_ACCESS_KEY:-rustfsadmin}
- RUSTFS_SECRET_KEY=${RUSTFS_SECRET_KEY:-rustfsadmin}
- RUSTFS_OBS_LOGGER_LEVEL=info
# …(続きは docker-compose.yml)
- VPSを契約する ― ConoHa VPS 1GBを選び、OSは Ubuntu を推奨
- Docker を入れる ― 多くのVPSはアプリテンプレートから1クリック。無ければ
curl -fsSL https://get.docker.com | sh - RustFS を起動 ― 上の compose ファイルを置いて
docker compose up -d - ドメインとHTTPS ― Caddy か Nginx Proxy Manager でリバースプロキシ(Let's Encrypt 自動)。独自ドメインが無ければ XServer ドメイン
で取得(PR)
このソフトが動く VPS プラン(必要メモリ 1GB 以上)
| サービス | プラン | 月額(目安) | |
|---|---|---|---|
| ConoHa VPS 最安 | 1GB | 588円〜 | 公式サイト ↗ |
| シンVPS | 1GB | 671円〜 | 公式サイト ↗ |
| XServer VPS クラウド | 4GB | 2,068円〜 | 公式サイト ↗ |
※ 月額は12か月契約の通常価格(税込・月額換算)の目安です。キャンペーン価格・初期費用は各社の公式サイトで確認してください。PR
自分で入れるのが難しいときは
RustFS のセルフホストは、VPS の契約・Docker・ドメインと HTTPS・バックアップと、決めることが少なくありません。OSSMatch を運営する合同会社Edel Hearts では、サーバーの用意から初期設定・日本語化・バックアップと更新の仕組みづくりまでをまとめて代行しています。掲載している OSS は、実際に自社のサーバーで動かして確認しています。
RustFS の導入を相談する ↗相談は無料です。内容を伺ってから、費用と期間の目安をお伝えします。
ファイル共有・ストレージの他のOSSと比較
よくある質問
RustFS は無料で使えますか?
Apache-2.0 で無料です。開発・テスト・本番のいずれでも、自分で運用する範囲はライセンス料がかかりません。開発元による有料の導入・運用サポートはありますが、料金は公開されていません。
日本語で使えますか?
管理画面に日本語の翻訳ファイル(rustfs/console の i18n/locales/ja-JP.json)があり、公式ドキュメントにも日本語版(docs.rustfs.com/ja)があります。2026-11-01 時点では、管理画面の一部の文言が英語のまま残っています。
どんなサーバーが必要ですか?
Docker が動く Linux サーバー(x86_64 または arm64)で、docker run の1行から起動できます。公式ドキュメントのハードウェアの目安は本番の大規模構成向けで、小規模な構成の最低メモリは公表されていません。
MinIO から移行できますか?
S3 API 経由でバケットの中身をコピーする方法が確実です。MinIO のディスク上のデータを直接読む機能もありますが、README では「プレビュー」で標準のビルドには含まれず、MinIO で暗号化したオブジェクトは読めないとされています。移行後はアップロード・ダウンロード・削除を実際に確かめてから切り替えてください。
Amazon S3 の代わりに使えますか?
S3 互換 API なので、多くの S3 クライアント・SDK・バックアップツールは接続先を変えるだけで使えます。ただし S3 の全機能と同じではないため、使っている API が互換性一覧(S3 compatibility matrix)に入っているかを先に確認してください。