Arcane
Portainer の代替。1つのコンテナで動く、自動更新・脆弱性スキャン付きの Docker 管理ツール(BSD-3-Clause・日本語訳は一部)
オープンソース代替:Portainer
自分のサーバーで動かすなら:メモリ 1GB 以上の VPS で、月額 588円〜(目安) 導入方法と VPS の比較を見る ↓
- ARM対応
- Docker対応
- SSO対応
- セルフホスト可
- 商用利用可
- 日本語UI
Arcane は、Docker のコンテナ・Compose プロジェクト・イメージ・ネットワーク・ボリュームを1つの Web 画面で管理するツールです。Compose ファイルの編集、ログの表示、コンテナのシェル、テンプレートからのデプロイ、Git リポジトリとの同期に対応しています。新しいイメージを定期的に確かめて、コンテナを自動で作り直す機能(Image Update Watcher・Auto Update)や、オープンソースの Trivy を使ったイメージの脆弱性スキャンもあります。Docker Swarm と Podman にも対応しています。イメージの更新・脆弱性の検出などの通知は、メール・Discord・Slack・Telegram・ntfy・Gotify・Matrix・Webhook などに送れます。Android 版のアプリもベータ版で公開されています。
ログインはローカルのパスワードとパスキーに加え、OIDC のシングルサインオン(Authentik・Keycloak・Pocket ID・Azure AD など)に対応し、ローカルログインを無効にもできます。ユーザーには全体または環境ごとにロール(権限)を割り当てられ、独自のロールを作ったり、OIDC のグループからロールを自動で割り当てたりもできます。別の Docker ホストは、そのホストで小さな Arcane Agent を動かして「リモート環境」として追加します。管理側から接続する Direct モードと、NAT の内側からエージェントが外へ接続する Edge モードがあります。
Arcane は Docker ソケットをマウントした1つのコンテナで動き、データは標準で SQLite に保存します(PostgreSQL も選べます)。公式イメージは linux/amd64・arm64・arm/v7 に対応しています。Linux 向けにはインストールスクリプトもあります。必要メモリの数値は公表されていません。公式サイトには「Always free. Forever.(ずっと無料)」とあり、有料版や公式のクラウド版はありません。公式ドキュメントは英語です。
日本語対応
リポジトリに日本語の翻訳ファイル frontend/messages/ja.json があります(2026-11-01 時点。英語の en.json 4,269項目に対し ja.json は4,267項目で、うち日本語の文字を含むものは3,028項目・約7割。残りは英語のままか製品名などです)。翻訳は Crowdin で行われ、ja.json の最終更新は2026-10-31です。公式ドキュメントは英語です。2026-11-01 に当社の VPS で v2.17.2 をブラウザの言語を日本語にして開いたところ、パスワード変更の画面や数値の説明は日本語でしたが、ログイン画面の大半と左のメニュー(Dashboard・Containers・Projects など)は英語のままでした。「画像の更新が可能です」(コンテナイメージの更新のこと)のような直訳も見られました。
※ 日本語化率はリポジトリ内の翻訳ファイル(frontend/messages/ja.json)の項目数を英語版と比較して自動計測しています。最終計測:2026/11/1
向いている人・向いていない人
向いている
- Portainer のような画面で、1台〜数台の Docker を日本語の画面で管理したい
- イメージの更新確認と自動更新を、Watchtower などを別に入れずに済ませたい
- イメージの脆弱性スキャンや更新の通知(Slack・Discord・ntfy など)も同じ画面で扱いたい
- コンテナ1つで手早く立てたい
向いていない
- Kubernetes のクラスターを管理したい(公式ドキュメントにある対応先は Docker・Swarm・Podman)
- ベンダーの商用サポートが必要(商用サポートの提供は確認できていない)
- 日本語のドキュメントを読みながら設定したい(公式ドキュメントは英語)
- Docker ソケットへのアクセス権を管理ツールに渡したくない(制限するにはソケットプロキシの設定が必要)
最近の更新
変更内容の詳細は、各バージョンのリンク先(GitHub のリリースノート)でご確認ください。
導入方法(セルフホスト)
docker/compose.dev.yaml
services:
frontend:
build:
context: ..
dockerfile: docker/Dockerfile.dev
target: frontend-dev
container_name: arcane-frontend-dev
ports:
- '3000:3000'
volumes:
- ${HOST_PROJECT_ROOT:-..}/frontend:/app/frontend:cached
- ${HOST_PROJECT_ROOT:-..}/package.json:/app/package.json:ro
- ${HOST_PROJECT_ROOT:-..}/pnpm-workspace.yaml:/app/pnpm-workspace.yaml:ro
- ${HOST_PROJECT_ROOT:-..}/pnpm-lock.yaml:/app/pnpm-lock.yaml:ro
- /app/node_modules
- /app/frontend/node_modules
- pnpm-cache:/home/vp/.local/share/pnpm/store
environment:
- NODE_ENV=development
- DEV_BACKEND_URL=http://backend:3552
depends_on:
- backend
networks:
- arcane-dev
restart: unless-stopped
healthcheck:
test: ['CMD-SHELL', 'curl -f http://localhost:3000 >/dev/null 2>&1 || exit 1']
interval: 30s
timeout: 10s
retries: 3
start_period: 40s
backend:
build:
context: ..
dockerfile: docker/Dockerfile.dev
target: backend-dev
container_name: arcane-backend-dev
ports:
- '3552:3552'
# …(続きは docker/compose.dev.yaml)
- VPSを契約する ― ConoHa VPS 1GBを選び、OSは Ubuntu を推奨
- Docker を入れる ― 多くのVPSはアプリテンプレートから1クリック。無ければ
curl -fsSL https://get.docker.com | sh - Arcane を起動 ― 上の compose ファイルを置いて
docker compose up -d - ドメインとHTTPS ― Caddy か Nginx Proxy Manager でリバースプロキシ(Let's Encrypt 自動)。独自ドメインが無ければ XServer ドメイン
で取得(PR)
このソフトが動く VPS プラン(必要メモリ 1GB 以上)
| サービス | プラン | 月額(目安) | |
|---|---|---|---|
| ConoHa VPS 最安 | 1GB | 588円〜 | 公式サイト ↗ |
| シンVPS | 1GB | 671円〜 | 公式サイト ↗ |
| XServer VPS クラウド | 4GB | 2,068円〜 | 公式サイト ↗ |
※ 月額は12か月契約の通常価格(税込・月額換算)の目安です。キャンペーン価格・初期費用は各社の公式サイトで確認してください。PR
Portainer と比べていくら安くなる?
| 契約 | Portainer(年額) | Arcane セルフホスト(年額) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1契約 | 156,756円 | 7,056円 | −149,700円 |
※ Portainer は 無料の Community Edition(CE・Zlib ライセンス)は 2.x 系で継続し、3.x の新機能は入らない。Business Edition(BE)は3ノードまで無料(3 Nodes Free・1組織1ライセンス)。有料は Starter が年1,045ドル〜(5ノード・月あたり約87ドル=約13,063円)、Scale が年2,095ドル〜(5ノード)。ノード数を増やしたときの価格は料金ページで選んで確認する形です。Enterprise は個別見積もり。非商用の Home & Student は年155ドル(15ノードまで)。ドル建てで、消費税の扱いは料金ページに記載なし、セルフホストはConoHa VPS 1GB(月額588円)で試算。運用の手間・バックアップ・ドメイン代は含みません。
自分で入れるのが難しいときは
Arcane のセルフホストは、VPS の契約・Docker・ドメインと HTTPS・バックアップと、決めることが少なくありません。OSSMatch を運営する合同会社Edel Hearts では、サーバーの用意から初期設定・日本語化・バックアップと更新の仕組みづくりまでをまとめて代行しています。掲載している OSS は、実際に自社のサーバーで動かして確認しています。
Arcane の導入を相談する ↗相談は無料です。内容を伺ってから、費用と期間の目安をお伝えします。
インフラ・デプロイの他のOSSと比較
よくある質問
Arcane は無料で使えますか?
BSD-3-Clause のオープンソースで無料です。公式サイトには「Always free. Forever.」とあり、有料版や公式のクラウド版はありません。
日本語で使えますか?
日本語の翻訳ファイル(frontend/messages/ja.json)があり、画面を日本語で表示できます。2026-11-01 時点で項目の約7割が日本語で、一部は英語のままです。公式ドキュメントは英語です。
どんなサーバーが必要ですか?
Docker(または Podman)が動くサーバーに、コンテナ1つで立てられます。公式イメージは amd64・arm64・arm/v7 に対応し、データは標準で SQLite に保存します。必要メモリの数値は公表されていません。
複数のサーバーを管理できますか?
できます。管理したいホストで Arcane Agent を動かし、リモート環境として追加します。管理側から接続する Direct モードと、ファイアウォールの内側からエージェントが外へ接続する Edge モードがあります。
Portainer から移れますか?
Portainer の設定を取り込む公式の機能は確認できていません。Compose のファイルを Arcane のプロジェクト用フォルダ(PROJECTS_DIRECTORY)に置けば、Arcane から管理できるようになります。Portainer と同じサーバーで並行して動かしながら移すのが安全です。